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2014/10/10(金)


憲法9条のノーベル平和賞は実現しませんでした。
少し期待していただけに残念でなりません。

私はほとんどの場合において現実主義・現場優先主義なんですが、正直なところ、この憲法9条というのはあまりにも理想論・机上の空論すぎて、私としてはそんなにたいした価値を今まで見出せていませんでした。
ところが、これがノーベル賞を獲るとなると話は別。
うまく利用すれば日本の国防上非常に有利に働くかもしれない、と最近思うようになりました。

憲法9条の掲げる理想というのは非常にすばらしいものではあるんですが、実際この理想が現実となるためには日本以外の他国家にも同じ理念を共有してもらわなければならないという、いわゆる性善説に立っているもので、日本だけがこの理念にのっとって行動していてもダメなんですね。
有事の際には逆に不利になっちゃう諸刃の剣であって、国民の安全に関わるきわめて重要な話であるだけに、きちんとそういうことを踏まえていかないと、実際に現場に立っている者にしわ寄せがいくんですよね。
何もしないのに理想論ばかりを言って現場を困らせるような、あるいは現場を無視して会議室で物事を決定しているような、そういう危うさがあるんです。こういう現実との軋轢を考慮しないただただ理想だけを掲げる考え方って私はあまり好きではありません。

ところが憲法9条がノーベル賞を獲ったらどうなるか。
いかに日本が平和的国家であるかということが国際社会に大々的に知らしめられますね。
h日本は平和を愛する国であると、世界からお墨付きをもらえます。
そして、日本への敵対行為や侵略行為は国際世論的に大きな非難を浴びるものとなり、おいそれと日本への攻撃はできなくなるでしょう。
ノーベル賞まで獲った平和な国に攻め込むなんてなんたることかと。

甘い考えでしょうか?
現代社会においては、正義とはすなわち国際世論です。
正しいか正しくないか、事実か事実でないかはあまり関係がありません。
そもそも何が正くて何が正しくないのか誰にわかるのでしょうか。
人間の倫理観は歴史とともに変わり、戦争では必ず戦勝国に有利に裁かれます。
世の中というのはそういうもんだと思います。
国際世論に背く行為は、経済制裁や軍事制裁の標的となります。
中国ですら国際世論を気にしてスポークスマンに政府の弁明を語らせる時代ですから。
グローバルな社会となり、お互いに依存しあう部分が大きくなったのです。

あとは国際紛争への関わり方。
湾岸戦争では日本は資金・物資面で大きく貢献しましたが、国際世論からはたいした評価は得られず、むしろ批判を受けるような状況でした。
人的貢献をしないという日本の考え方は、他国の常識からは考えられないことだったのでしょう。
しかし戦争をしない国というお墨付きをもらえば、それも納得してもらえるかもしれません。
たまごになるんですね。
子供の頃、小さい子と大きい子が混じって鬼ごっこするとき、特別ルールで鬼にならない子のことを一般的に「たまご」と言うと思うんですが、アレですね。
日本だからしゃーないか、というそんな感じです。
安部首相が集団的自衛権を進める理由の1つに国際世論への追従があると思っているんですが、まぁこれも無理に推し進めなくてもよくなっていたかもしれません。

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